開発状況
武田製薬工業株式会社が2021年3月5日に厚労省に申請
申請の詳細
mRNA-1237は、アメリカでの治験のデータが厚生労働省に提出されました。
日本国内でも2021年1月から20歳以上の男女200名を対象にした治験が開始されており、2021年5月までにそのデータが厚生労働省に提出される予定です。
ワクチン概要
研究・開発:
米国企業モデルナ
武田薬品工業株式会社(日本での臨床試験などを請け負っている)
概要:
米国企業モデルナがアメリカ国立アレルギー・感染症研究所(米国NIAID)と連携して開発を行っているmRNAワクチンです。
第I相の臨床試験にて、2回目のワクチン投与後、全てのワクチン接種者において、新型コロナウイルに対する中和抗体の量の上昇が認められました。
中和抗体というのは、簡単に言えば、病原性を抑える働きのある抗体のことです。
予測される副作用:
重大な安全性の懸念は認められず、グレード3以上の主な有害事象は、2回目接種後の倦怠感(9.7%)、筋肉痛(8.9%)、関節痛(5.2%)、頭痛(4.5%)、痛み(4.1%)でした。
※新型コロナウイルスワクチンの副反応の収集・評価について(厚生労働省資料)より
有効性:
モデルナのワクチンであるmRNA-1237は第III相臨床試験の中間報告にて「有効率90%以上」という数字が出ました。
有効率90%というのは、「90%の人には有効で、10%の人には効かない」もしくは「接種した人の 90%は罹らないが、10%の人は罹る」という意味ではなく、接種群と非接種群(対照群)の発症率を比較して、「非接種群の発症率よりも接種群の発症率のほうが 90%少なかった」という意味です。
一般社団法人日本感染症学会 ワクチン委員会 COVID-19ワクチンに関する提言(第2版)
予定供給人数:
mRNA-1237ワクチンについて、武田薬品工業株式会社と厚生労働省とモデルナは2021年上半期に4000万回分、2021年第3・4半期に1000万回分の供給を受けることについて三者間合意を行いました。
※新型コロナウイルスワクチンの副反応の収集・評価について(厚生労働省資料)より
ワクチンに関するNEWS
投稿は見つかりませんでした