開発状況
COVID-19に対する投与症例の観察研究中
開発状況詳細
シクレソニドは国立感染症研究所の松山氏らにより、新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2)に対するシクレソニドのin vitroでの抗ウイルス効果が示され、足柄上病院の岩淵氏らによって、投与によるCOVID-19患者の予後改善効果を示唆する症例報告がされています。
シクレソニド(商品名:オルベスコ)は、現在、日本感染症学会と藤田医科大学呼びかけの下、国内の医療機関で2020年3月よりCOVID-19に対する投与症例の観察研究を行っています。2020年8月末までに登録されたシクレソニド投与患者は2728名になります。
藤田医科大学抗ウイルス薬観察研究事務局は2020年11月30日(月)に「COVID-19に対するシクレソニド投与の観察研究(中間報告)」を日本感染症学会のホームページに掲載しました。
藤田医科大学プレスリリースURL: https://www.fujita-hu.ac.jp/news/j93sdv00000083j4.html
日本感染症学会掲載URL: http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_ciclesonide_1130.pdf
治療薬概要
販売:
帝人ファーマ株式会社
概要:
シクレソニド(商品名:オルベスコ)は合成ステロイド剤で、喘息抑制作用・抗炎症作用があります。その作用によって気道の炎症を抑え、喘息発作の程度・頻度を軽減します。
通常は気管支喘息の治療に用いられ、すでに起きてしまった発作を速やかに抑える薬ではありません。
予測される副作用:
シクレソニド投与に伴う有害事象は41件が報告された。
嗄声が全体の0.3%で8名に、肝障害または肝機能酵素上昇も全体の0.3%で7名に、口腔カンジダ症が全体の0.2%で5名に、その他の有害事象の発生率はすべて全体の0.1%以下であった。
※【中間報告】COVID-19に対するシクレソニド投与の観察研究より一部内容に変更がないように一般市民向けに改変して作成。
供給について:
帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:渡辺 一郎)は、本年3月9日付にて厚生労働省健康局結核感染症課より要請を受け、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の検討に資するべく、当社が製造販売承認を有します吸入ステロイド喘息治療薬(一般名:シクレソニド)の供給体制を確保いたします。
このたびの対応は、現在、本剤を使用されています気管支喘息の患者さまへの安定供給を確保した上で実施するものです。
引用元:帝人ファーマ株式会社プレスリリースより
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